夜の病院での怖い体験
夜の病院での怖い体験

僕たちは隆志の車に乗り込み、夜道を走り出した。

隆志の車はポルシェカイエン。1500万円したそうだ。

隆志の家は、代々医者の家計らしく、とにかくお金を持っている。

博史は、改めてカイエンのハンドルを握る隆志を横からまじまじと見つめた。

ちょっとイタリア人のような、彫りの深い端整な顔立ちの隆志は、左腕にパテック フィリップ カラトラバの腕時計が光る。

靴はフェラガモ、服はアルマーニもばっちり着こなしている。

こんな隆志がもてないわけがない。

博史は自分のみじめな思い出を振り返らざるを得なかった。

先週のコンパでかろうじて電話番号を交換した女の子には、何度電話しても電話に出てもらえずにいる。

たぶん居留守なんだろう。。。

これが隆志だったら、どうなってたんだろうな。

いろいろ考えていると我ながら悲しくなってきた。

「ん、博史どうした?」

隆志が雰囲気を察したのか声をかけてきた。

「いや、なんでもない。お前の大学ってまだ遠いの?

博史はなんとか話をそらした。

「あ、ついたよ。駐車場とめるからちょっと待ってて。」

家を出てから10分程経過しただろうか。

どうやら、隆志の通う大学ついたようである。

駐車場に車を止め、僕らは車を降りることにした。